コロナ出産

出産

今回は、私の破水から出産までのリアルな道のりをお伝えします。

これから出産を控えている方は出産までのおおまかな流れを参考にしていただき、

育児中の方や子育て終了している方は、出産とはこんな感じだったなぁと振り返る機会にしていただけると嬉しいです。

どうぞお付き合いください(^^)/

破水から

予定日の一週間前ほど、

夜の12時頃に本当にちょろっとした破水がありました。ん(・・?なんだこれ?という程度でしたが、私は破水があったらすぐに産婦人科に行かなくてはいけないと思っていたので、すぐに産婦人科に連絡しました。

すると「そのまま入院する可能性があるので、入院グッズも一緒に持ってきてください。」とのことでした。

実家にいたので、産婦人科までは母に送ってもらいました。到着して、検査してから入院になるのかなと考えていましたが、産婦人科に到着するやいなや、即入院になりました。そのころは、まだ痛みはなくここからどのような痛みになっていくんだろうと呆然と考えていました。

荷物を個室に置いた後、分娩室へ行き分娩台に乗りました。抗生剤を入れるのに太めの注射をしました。これは破水してしまった羊水の代わりの抗生剤だそうです。私は、本当に注射が苦手だったのですが、アドレナリンが出ていて我慢できました。人生で一番太い注射針だと思うよ~と助産師さんに言われ怯えていました(笑)

破水も想像していたより、量が少なく、陣痛がくるまで個室で待つことになりました。

個室待機

コロナ渦での出産で辛かったのは、一人で個室で待機しないといけないという点でした。期待と不安で感情がぐちゃぐちゃになっていましたが、真夜中にもかかわらず旦那がずっとラインしてくれていたので頑張れました。

助産師さんには、出産で体力使うから、寝られるときは寝ておいてね。と言われましたが、ほとんど眠れませんでした。10分‐15分ほど、うとうとしていたくらいです。

1人でいると不安が大きくなってしまうので、YouTubeで好きなお笑い芸人さんのネタ動画を見たり、出産に関してポジティブな発言をしている方の動画を見ていました。

3時ごろから、前駆陣痛がありました。少しずつ痛みと痛みの間が短くなっていくのが分かりました。赤ちゃんの心音検査を行うことになりました。このころから、生理痛二日目のかなり重いときの痛みがきていました。

4時50分、抗生剤追加投与。ちょろちょろ破水があったため、赤ちゃんのほうの羊水は本当に足りているのか心配でした。そして、この時痛みの間隔に波があることに気がつきました。10分間隔になったら呼ぶように言われていたのですが、なかなか10分間隔にはならず、誰もそばにいなかったので一人で判断することは難しかったです。

分娩台へ!

7時前に、赤ちゃんの心音を図るため分娩台へ移動。この時、人生初の酸素マスクをつけました。この酸素マスクは出産する瞬間までつけていました。心音を図っているとき、これが陣痛か!とわかる痛みを感じるようになりました。

じんわりと来る痛みに、いつまで続くのかという不安とやっと陣痛きたという安堵の2つの気持ちがありました。

子宮口4センチまでは順調に進みましたが、5センチになってからは、かなりつらかったです。

へろへろの状態で、助産師さんに「朝ごはん食べられますか?」と聞かれましたが、それどころではなかったです。ただ、これから体力使うからと言われ、持参したウイダーインゼリーを口に運びましたが、なかなか飲めませんでした。この間にも、痛みは間隔をあけてやってきます。私が食べることを諦めていると、助産師さんが笑顔で隣に来て「頑張って飲もうね(*’▽’)」といって、ウイダーインゼリーを口に突っ込んでくれました。その時は、鬼かな(・・?と思いましたが、後々本当に体力勝負になったので、今では感謝しています。

しばらく痛みと戦っていると、子宮口が7センチになりました。先生は順調だねぇと言ってくれましたが、私はもう少し進んでいてほしかった(‘ω’)とショックを受けていました。

いきみ逃し

ここから、いきみ逃しがはじまりました。ここからが本当の戦いでした。助産師さんが呼吸に合わせてお尻をぐーっと押してくれてこれがとても楽になりました。ありがたいなぁと思っていましたが、助産師さんが交代の時間になって新しい助産師さんが代わりに入ってくれました。若い助産師さんで、話さけてくれて気がまぎれましたが、ずっと押しっぱなしで呼吸に合わせてくれない。これは、痛みが紛らわせることができず、なかなか辛かったです。

そのあと、赤ちゃんを取り上げてくださる助産師さんに交代。この方は、無口ではありましたが痛いときに的確にボールを押してくれる方だったので本当にありがたかったです。

呼吸法を意識して、少し痛みを和らげるという方法も効果的でした。私が行った呼吸法は、リーブ法でした。リーブ法について詳しく書いた記事をご覧になりたい方はこちら

次の内心で9センチになっていました、あと1センチだね!と言われた時の絶望感は半端じゃなかったです。そこからは、ひたすら痛みに耐えていました。助産師さんはずっといてくれる訳ではなかったのですが、あまりの痛みにもう少し押していてください!お願いします!行かないでください!と叫んでいました(笑)お願いしてよかったと思います!これから出産も方は遠慮なくお願いするべきです。

正直、私の中ではいきみ逃しさえ終われば、あとはいきんでポン!とでてきてくれるのだろうと思い込んでいました。

そして、子宮口全開になったと先生に言っていただき、よし!あとは思いっきりいきむだけだ!と張り切っていました。

いきみスタート

「はい、いきむよ~!すって~はいて~すって~はいて~」一回目、「とっても上手です!この調子でいこう」と言われ、私はあと5.6回頑張れば赤ちゃんに会えるんだと思って、全力でいきみました。

7回くらいいきんだところで、「あれ(・・?全然出てくる感じしないな」と思いました。このときは、メンタルが少しブレてきていました。あと何回いきめばいいのか誰か教えてほしい。体力はすでに限界を迎えていました。おそらくいきみ初めて15分ほど経過したころであったと思います。

初産は、時間かかるから痛み来てないとき休んでねと言われ、まだ終わらないのかという不安でいっぱいになりました。ただ、ここまできたんだから頑張らなきゃ、がんばらないと赤ちゃんには会えないんだと覚悟を決め、一回一回のいきみを全力で行いました。

足腰の痛み、お尻の痛み、叫びすぎて意識が飛ぶんじゃないかと思ったり、痛みで吐き気がしたり、ほっとするとすぐ痛みが来る。痛みが抜けている数秒間は疲労で眠りそうになってしまっていました。

あと何回?あと何回?を何回も何回も繰り返しているうちに、自分には不可能なのかもしれないと弱気になったり、本当に辛い、逃げ出したいと思ったりしました。

そんな中でも、みんなこんなに辛く苦しい経験をして、乗り越えて赤ちゃんに出会っているんだと思いなんとか踏ん張ることができました。心が上をむいても、身体がついてこないという感覚がありました。もう本当に必死で助産師さんに「目を開けて、ゆっくり呼吸するよ」と言われていましたが、「うんうん」と頷くことしかできず一生懸命指示を聞いていました。

汗をだらだらかいて、酸素マスクもびしょびしょになっていました。陣痛の短い間で何とか水を飲んでいました。途中は無我夢中でいきんでいたので助産師さんの声が聞こえていないときもあったと思います。

出産15分前おじちゃん先生が来て、麻酔などの話をしていて会陰切開になることがわかりました。ドキドキしつつも、覚悟を決めました。麻酔をして切開を行いました。切開自体はあまり痛みは感じませんでした。その後、5回ほどいきむと、どぅるんという感覚があり、「頭出たよ~」と言われました。

そこからは、胸に手を当てて力まないように(赤ちゃんが苦しくなってしまうため)はっはっはっはっと呼吸していました。先生に「いいよ~もう少し!」と言われながら、ひたすら短い呼吸を続けました。

ついに出産!!

意識も朦朧としている中、静かな呼吸を続けていると「おぎゃぁぁ!!」と声が聞こえました。「元気な女の子です!」と助産師さんに言われ、「やったーーーー!!!!やっっっっっと会えた!ようこそ!よく生まれてきてくれたね!待ってたよ!」とたくさん話しかけました。生まれてからすぐ自分の胸のところに来た赤ちゃんは可愛くて可愛くて仕方ありませんでした。初めて見るわが子の可愛さに涙が止まりませんでした。私は「これから何があってもお母さんが守り抜くからね、本当に生まれてきてくれてありがとう」と伝えました。この世界に出てきたばかりのわが子は、まだポヤポヤとしていました。

わが子と感動の出会いをしている間に切開した部分を縫ってもらいましたが、麻酔しているはずなのに痛みを感じました。しかし、アドレナリンが出ているおかげか耐えることができました。

隣で横になっている赤ちゃんが初めて聞く音や初めて見る光に興味を示している様子は本当にかわいらしかったです。言葉で表しきれないほどの幸せを感じました。暖かい気持ちで包まれました。

出産報告

少し落ち着いてから、旦那にテレビ電話をしました。コロナ渦だったこともあり、立ち合い出産はできず、私が通っていた産婦人科では退院するまでは旦那にも会うことはできない状態でした。旦那は電話越しに感動してくれました。この瞬間のために私は頑張ったのだなぁと思いました。そして、これから3人で頑張っていく決意をしました。

各所に報告が終わったころ、昼食が運ばれてきました。人生の中で最もおいしく感じた昼食でした。

そのあと、すぐに母乳が出始めたので赤ちゃんにあげることになりました。頑張って吸ってみようとしている姿が愛おしかったです。

休憩

個室に戻って倒れるようにして眠りについていました。とりあえず、産後は自分の身体を修復することを第一に考えました。産後すぐは母体の体温が上がるそうです。私は、36.9度まで上がりました。ずっと分娩台にいていきんでいたせいか、身体のあちこちが筋肉痛になっていました。

会陰切開のこともあったので、座ることがとても怖かったです。円座クッションを借りて恐る恐る座ると痛みは感じませんでした。

また、産後からカロナールを服用していたため、身体に傷の痛みはあまり感じませんでした。

出産を経験して、この世にいる全ての母親のことを尊敬しました。出産という大仕事を成し遂げている母親は本当にすごいと思います。今回、自分もまだまだ未熟ではありますが、母親の仲間入りできたこと心から嬉しく思います。

いつまでもこの経験を忘れずに、わが子を大切に育て上げます。

長文になりましたが、コロナ渦での出産体験は以上になります。最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

この経験を生かして、出産や育児に関するおすすめ情報などを発信していきたいと思います。

引き続き、よろしくお願いします!

感想やリクエストなどがあれば、メールを送っていただけると幸いです。

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